大事なのは、どんな親子関係だったか以上に、子供時代に親に対してどんな気持ちを抱いていたかです。子供時
代に言えなかったこと、確かめられなかった疑問、求めていたのに満たされなかった気持ち、親から十分に愛情
を注がれ、自分もその愛情を感じていたのかという点が重要です。
また、それと並行して、果たして親が「理解して対応してくれていたか」という点がとても大切です。なぜか頑
張っても100点でなければ褒められなかった、優しい気持ちを届けて喜んでほしい時に無視された、いつも早
く早くとせかされていた。気持ちを訴えた場合でも、なぜかはぐらかされた。そんな経験のある方も多いという
事実があるのに、親は「精一杯愛情を注いだ」と本気で思っているケースも本当に多いです。
子供時代には、傷ついた気持ちを鎮めるため、諦めるという形で心の奥底にしまい込む以外に方法がなかったの
かもしれません。でも、今なら立ち向かえそうです。
インナーチャイルドセラピーだけでは、自分の心を安心させることは難しいのです。成育歴と向き合い、自分が
なぜ自分をアダルトチルドレンだと思うのかを一緒に見つめましょう。その中で発達障害の可能性を考えること
が必要な場合も多いです。
(他のカウンセリングルームでアダルトチルドレンだと決めつけられた方も多いです。お気軽にどうぞ)
*「成育歴」と「生育歴」について
一般的には植物を育てたりすることを「生育」、人が育つことを「成育」とする場合が多いようです。ミュゼで
は基本的に「生育歴」としていますが、「生育歴」となっているホームページも散見されます。