アスペルガー症候群は、現在DSM−5(アメリカ精神学会診断基準)では自閉スペクトラム症のひとつとして
認識されていますが、カウンセリングを通じての感覚からすれば、症状が違うものまで一緒にしてしまうのはか
えって分かりづらいことにもなりますので、このHPではアスペルガー症候群という名称を使用します。
まずはアスペルガー症候群の症状と傾向について、簡単にご説明させていただきます。アスペルガー症候群は、
知的障害を伴わない興味・コミュニケーションについて特異性が認められる先天性の脳機能障害(発達障害)
です。
【アスペルガー症候群の症状と傾向】
アスペルガー症候群の特徴は3つに大別されます。
@社会性(ソーシャルスキル)の障害
Aコミュニケーション能力(言葉)の障害
Bイマジネーション能力(想像力)の障害
詳細についてのサイトの他ページに記載してありますので、ご覧いただくとして
★アスペルガー症候群は改善できないんじゃないですか?
アスペルガー症候群を「言葉通りに」とらえた場合、「生まれつきの脳機能の弱さ(ゆがみ)」から生じてくる
問題ですので、現段階では「治療」不可能だといえます。
ところが、アスペルガーをはじめとする自閉症スペクトラム障害については、はっきり症状を<測定>できる装
置があるわけではありませんので、どこからどこまでが障害のエリアに入るのかは医師が個別に判断するのです
が、診断には当然バラツキがあります。
もう一つの問題が、アスペルガーとよく似た症状(といっても、一般の方から見てということですが)があまり
に多いため、何が問題なのかがよく分からなくなっている点です。
(ミュゼではこの症状を「アスペタイプ」と呼んでいます)
ミュゼでは、アスペルガーについてのお問い合わせ・改善のご要望がとても多く、これまで様々な方と面談させ
ていただく機会がありました。そこで知ることができたのは
★アスペルガーと一般に思われている症状にはさまざまな他の要素が混入している。
★同じように見える症状でも、ひとりひとり特徴が違い、改善ポイントも千差万別である。
という点です。アスペルガーや自閉症スペクトラム障害が他の病気(カゼや脳梗塞など)とは大きく違う点だと
いえるのですが、この点こそがこの症状の改善を遅らせている原因だといえるでしょう。(*)
(*この点について興味のある方はこちらをご覧ください)
★アスペルガーの改善のポイント
実際にアスペルガー症候群を改善するためには、まず「個人別の改善ポイント」を出す必要があります。
上述のポイントも含め、分析していきます。
★感情面の表現力がどの程度弱いのか。
★感情の弱さを補う力をどこに見出すのか。
★他の症状が加算されているのか。あるとすれば改善可能なのか。
分析していく中で、残念ながら改善できない(本人の意思にかかわらず)方も出てきます。しかし、改善され
た方も増加していますので、改善ご希望の方はぜひ一度お越しください。
ミュゼは、一人でも多くの方に「改善」を感じていただきたいと思っています。認知療法などにスキルトレーニン
グを加味して進めていきます。
★改善と治療の相違点
当社の場合、医療機関ではありませんので、アスペルガー・自閉症スペクトラム障害の
「診断」および「治療」
はできません。当然診断書発行もできません。社会人として少しでも生きやすくなっていただけるよう、独自の
トレーニングを行っているという点をご理解ください。
★カウンセリング・スキルトレーニングのお問い合わせは全国各地からお気軽にどうぞ。