離婚は、就職や起業・結婚などと同様一種の社会的な行事に該当します。パートナーや家族のことも当然ですが、
社会生活をすごしていく上で注意することが、離婚の際にもいくつかあります。
まず、離婚問題に際してなるべく避けたほうが良い(禁忌)ポイントを挙げておきましょう。
★弁護士や離婚カウンセラー・行政書士に最初に相談する
「えっ、相談するのが当然でしょ」と思われる方も多いでしょう。弁護士は離婚に関する法律と裁判のプロ・離
婚カウンセラーは離婚カウンセリングのプロ・行政書士は離婚手続きのプロフェッショナルです。
つまり「離婚したい場合に行く機関」ということになります。ですから、これらの機関に相談した場合、相談を
受けた側がとる行動というのは、まず第一に
「スムーズな(有利な)離婚」
ということになります。離婚のプロですから、離婚へのスムーズな方法を採用することが考えられます。ですか
ら離婚をするかしないか判断できないという状態ではなく、「離婚を決意」「離婚が回避できない」という場合
に利用するのが賢い選択だといえます。まだ自分の気持ちが固まらないうちに相談に行くことは、自分自身も困
惑させてしまう結果にもなり、ベターな方法を模索するチャンスを失いかねません。
逆に、相談するうちに自分で自分をマインドコントロールし、離婚以外の選択が考えられなくなるケースもあり
ます。「覆水盆に返らず」ということわざもありますから、まずはじっくりと自分自身の考えをまとめましょう。
★パートナーに聞こえるように離婚を口にする
ついカッとしてしまって、気持ちが固まってもいないのに「もう離婚するっ!」と言ってしまうことがあります。
気持ちは分かりますが、「離婚」というキーワードをパートナーさんがが耳にした場合、冷静でいられなくなる
場合が往々にして出てきます。また、ひどく心に重くのしかかり、精神が不安定な状態になってしまうことも考
えられます。
よく口癖のように「離婚」と怒鳴る方も多くいらっしゃいますが、本気で離婚を考えている時には口にしないこ
とが大切です。相手に態勢を整える時間を与える(笑)場合も多いですから。
★自分の親に解決してもらう
自分より年長で、分別もありそうに思うのですが、親というのは、自分の子供がかわいいものです。また、実際
の結婚生活ぶりを子供を通してしか見ていません。
親からすれば、自分の子供が悩んでいたり悲しい思いをしていると思えば、まずパートナーさんやその両親と話
をつけようとするでしょう。中には相手方に乗り込んでいく方もおられるかもしれません。
そうなってしまうと、お互いに言い分がありますから、手の付けられない状態になりかねません。ある意味では
混乱状態で離婚を進めなければならなくなるかもしれません。
どのパターンも同じですが、まずは第三者に相談をして、離婚意思が固まった状態になってから報告や協力して
もらえるようにするのがベターだということになります。