夫婦関係とアダルトチルドレン |
アダルトチルドレン(AC)の方のつらさの軽減は「今まで過ごしてきた年月と同等の時間がかかるといわれるほど難しいものだ」というカウンセラーさんもいらっしゃるくらい困難なものとされています。アダルトチルドレンという環境で育った方が一番困るのは「結婚・家庭・夫婦」という方が多いようです。自分が幸せな家庭で育っていないために、モデルがないというのもそのひとつです。
最近、さまざまなアダルトチルドレン治療法や回復本が世間にあふれています。気に入ったものを試してみ
たけれど、なかなか回復しないという方も多いようです。というのは、アダルトチルドレンという症状がこ
ころの問題だけなら、その思いを吐き出せば回復への道でスタート地点に立つことは可能です。
多くのカウンセリングルームや治療方法はここまでの対応になりますが、実際にはアダルトチルドレンとい
う劣悪な環境で育ったために、本来なら子供のころに習得できるはずのコミュニケーションやソーシャルス
キルを取得できていないという現実があって、こころの問題と同時にそのスキルを高めていく必要もあるの
です。
アダルトチルドレン(AC)から回復するために |
アダルトチルドレン・発達障害と夫婦関係
夫婦問題や発達障害(自閉症スペクトラム)が関係するアダルトチルドレンの改善は、さらに難しい条件があります。たとえば、夫が幼いころの思い出や家庭環境をいくら考えても
★覚えていない
★親はこう言っている
などという場合ですね。実際には、アダルトチルドレンの症状が(虐待などのために)悪化しているのか、
そうでなければ発達障害等の可能性があるからです。そのままカウンセリングを続けたとしても、効果はほ
とんど期待できません。
アダルトチルドレンやうつなどのカウンセリングが長引いている場合は、カウンセラーが発達障害のことを
あまり知らない場合が含まれています。ミュゼではセカンドオピニオンも大歓迎ですから、遠方の方も気軽
にお問い合わせください。
発達障害に関しては、当サイトの該当ページまたは山手心理相談室AUサイトをご覧ください。
アダルトチルドレン(AC)が改善できるプロセス |
一般的なアダルトチルドレンの改善カウンセリングでは、
★まず最初に、お悩みの点をじっくりとお聞きします。もちろん人によって生育歴や現在の症状や環境は異
なりますので、あくまでご自身の主観でお話しいただきます。
★つらい経験や思い出をお話しいただいたら、今後の改善・回復方法を説明し、押し付けではなく一緒に考
えていきます。
★今までご両親との信頼関係がなかったわけですから、改善に当たってはカウンセラーとの間にラポール
(信頼関係)を構築することが大切です。小さな問題であっても、ひとつひとつ一緒に確認しながら決めた
り、確認したりしていきます。その工程を繰り返していくうちに、自信を持って主観を語ることができるよ
うになっていきます。
★回復カウンセリングの過程で、ご自身の”癖”に気づくと思います。その癖を一つ一つカウンセラーと一緒
に考え、改善していきます。
ところが、発達障害を持つ方の場合は、このように進めることは不可能です。カウンセリングそのものの意味
合いが理解できなかったり、話の輪郭を把握できないことがその原因といえます。単純なアダルトチルドレン
の場合はある程度定型的な手法により対応可能なのですが、発達障害の方には個別対応が必要です。
アダルトチルドレンによって「習得できなかった」のか、発達障害によって「もともと能力が弱かった」のか
分析するのはかなり日数(月数)が必要です。ご両親が親の義務を放棄していたご家庭では、幼いころどんな
子供だったかという質問さえ無意味な場合があります。その点を無理に突き詰めることなく、ゆっくり時間を
かけて探し出し、並行したスキルトレーニングで改善していくことが大切だとミュゼでは考えています。
「★ちょっとだけ興味が出てきた・・・・かも★」
という方は
○06(6180)6280
へお電話いただくか、または
○メールフォームで問合せ
をしてみましょう。 (≡^∇^≡) ご連絡をお待ちいたしております。
アダルトチルドレンから回復するために望まれる対応 |
アダルトチルドレンにお悩みの方の場合、上記のように生育環境と現在の症状を具体的に把握可能な施設を選
択し、カウンセリングとSSTで改善を図るのがベストではないでしょうか。
アダルトチルドレン(AC)の方の症状は、「なんとなく生き辛い」から「医療機関での対応が必要」という
方まで幅がありますが、おおよその流れは以下のようになります。
(重複する部分もありますが、基本事項なので覚えていただければと思います)
◎カウンセリングでこころのお悩みや現況などをお伺いしつつ、アダルトチルドレン(AC)であるために生
き辛かった思い出などをお聞きしながらコミュニケーションや認知の癖を見つけます。癖は「脳での認知」に
つくものです。こころや気持ちについているものではありません。アダルトチルドレンだから「気持ちの持ち
ようで変わる」はとんでもない誤解です。
◎その癖を改善するためのカウンセリングとSSTを実施します。小さな時に受けることが出来なかった受容
や安心感を得ていただくことにも注意を払います。
◎受容の実感と認知の改善によって積極的で明るく生きることを選択できるよう支援させていただきます。
「自分を好きになる」ということではなく、「自分の位置を正しく認知できる」とお考えください。
◎正しい認知ができるようになってくると アダルトチルドレン(AC)の癖も弱くなり、友人層が変わった
り、周囲の方から「変わったね」と声を掛けられることもあります。
アダルトチルドレン雑記 |
催眠療法や認知行動療法はそれぞれ有効な技法ですが、単独で改善可能な例は多くありません。
山手心理では、ご来室いただいた方ができる限り適した対応をお受けいただけるよう、医療施設の情報収集や
カウンセリング技法・トレーニング技術の向上に努めています。残念ながら、上記理由によってすべての方を
カウンセリング・トレーニングで改善できるわけではありません。それぞれに応じた対応を心がけたいと思い
ます。
アダルトチルドレンは医学的な病名ではないので、精神科・神経科・心療内科などの医療機関では直接的には
診療の対象になりません。たとえACであっても社会生活には今のところ支障のない人が多数派であることが理
由だそうです。
実際にはこころの症状が進行し、精神科治療が必要となった時点で初めて治療対象とされる場合が多いです。
アダルトチルドレンそのものは病気の名前ではありませんが、症状が進行すると うつ病・パニック障害・社交
不安障害・解離性障害・PTSDなどの診断を受けることになります。さらに悪化すれば境界性パーソナリテ
ィ障害などの状態に至る場合があります。
この状態になると、医療行為やカウンセリング(医師やカウンセラー)に対して不信感・拒否感が高まります
ので、ご家族の間でも対応に苦慮し、家族相互の疲労感が高まります。治療やカウンセリング対応不能になる
前に何とかしたいところです。
「自分らしく生きる」とはどういうことか、どうすればそうなれるのかを見つけることができたら、ご自身の
人生に明るい希望が見つかってきます。ミュzw山手心理相談室は、「クライエントとカウンセラー」「お客
様とカウンセリングルーム」ではなく、人と人として対応させていただきます。
アダルトチルドレンのカウンセリングには大阪・堺・東大阪・松原・吹田をはじめ、尼崎・神戸・京都・奈良
・西宮など各地から継続的にお越しいただいています。東京や神奈川・静岡・愛知などからもお越しいただい
ています。
幸せな人生をつかむために一緒にがんばりましょう!
アダルトチルドレンと恋愛・結婚・婚活 |
アダルトチルドレンが初めて他人と暮らすようになるのが「結婚」です。アダルトチルドレン(発達傷害を含
む)が経験する「新しい世界」といえるでしょう。
ところが、アダルトチルドレンが好きになるタイプもまたアダルトチルドレンという点があります。同じよう
な環境で成長し、同じような苦しみを知っていることで恋愛感情が生まれやすくなります。
相手の側にアダルトチルドレンの影響がある場合、結婚生活に大きな影響を与えます。「性格の不一致」とい
われる離婚原因の多くは「性格」というより「気質」に問題がある場合です。相手に変わった癖があるかとい
う点は「性格だから」と容認することなく、じっくり観察したいところです。
ここで見落としやすいのが、相手の両親についてです。結婚すると、家族間の深い付き合いが始まります。相
手の両親も当然家族の一員になりますから、人柄や風習によっては、思いもしない展開になることがあります。
たとえば、母親との共依存や排他傾向など、性格以上の問題になる可能性が高いのです。
パートナーのアダルトチルドレンによる症状が悪化して、境界性パーソナリティ障害などになった場合、自身
の気質さえ変化(悪化)することも多いです。十分な注意をお願いします。
アダルトチルドレンについて・補足 |
ここまでお読みいただいた方がアダルトチルドレン(AC)についてご存じないとは思えませんが、念のため
アダルトチルドレン(AC)とは何かという点についても記載させていただきます。 m(..)m
アダルトチルドレン(AC)という言葉はよく耳にする言葉ですが、病名ではありません。精神科や心療内科に行
って「私はアダルトチルドレンでしょうか」と質問すると「うつや不安症などのような病気ではないので」と
いう返事が返ってくることが多いようです。
医師によっては、アダルトチルドレンかもしれないと指摘をされることもあるようですが、割合でいくと相当
少ないようです。「何を言ってるの」という上から目線の方も、年配の方を中心にまだまだいらっしゃいます。
アダルトチルドレンは、1970年代の終わりに、アメリカにおいて社会福祉援助などケースワークの現場の
人たちが使い始めた言葉といわれています。
医療機関ではアダルトチルドレン(AC)という病名をつけることはありません。ある特定の環境で育ち、心
に問題を抱えて育ってしまった大人(成人)の方のことをACと呼んでいるのです。
アダルトチルドレンの場合、本来であれば「無償の愛情」に近いものがあるはずの親子関係ではなく、愛して
もらうために両親(特に母親)の愛情を自助努力によって獲得しなければならない状態になります。
そのため、親の機嫌がとても気になるようになり、いつも気にするような癖がついてしまうため、子供は自分
の意見を持つことができなくなり、常に親の欲求を満たすことを最優先とします。
山手心理相談室では、以上の観点からアダルトチルドレンの定義を
「家庭環境(両親の不仲・離婚・別居・死別や貧困・アルコール依存など)が劣悪だったために、幼少時代か
ら親から一般的な(通常取得できるはずの)愛情を受けられず、また大人になって生きていくスキルを習得で
きなかった人々」
ととらえています。
それでは
「★やっぱり一度カウンセリングを受けてみよう・・・・かな★」という方は
○06(6180)6280
へお電話いただくか、または
○メールフォームで問合せ
をしてみましょう。 (≡^∇^≡) アダルトチルドレンかどうかは別にして、ご連絡を心からお待ちいたして
おります。
お申し込みは大阪府全域(堺・藤井寺・豊中・茨木・高槻・摂津・吹田・東大阪・大東・四条畷・柏原・松原・枚方・寝屋川・和泉・河内長野・富田林・羽曳野・八尾・箕面・池田・大阪狭山・交野・守口・門真・高石・岸和田・貝塚・阪南・泉南・泉佐野市)および近隣(尼崎・西宮・神戸・宝塚・芦屋・生駒・京田辺・宇治・香芝市)その他近畿地方全域(兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山県)東海(三重・岐阜・愛知・静岡・山梨県)岡山・広島・香川県など各地からございます。どうぞお気軽にお問い合わせください。
アダルトチルドレンその他 |