「コミュニケーション」は日常、よく使われる言葉ですし「コミュニケーションが大切だ」ともよく言われます。
ところが、そもそもコミュニケーションとは何なのかを考えてみると、意外とうまく説明できないのではないで
しょうか。まるで「日本銀行」という単語は知っていても、小学生にうまく伝えることができないのと同じかと
思います。「知っている」ということと「コミュニケーション」はこの「伝える力」の有無だと考えてください。
もっとも、イヌやネコもそれなりにコミュニケーションをしているのですが、しかし人間のような言葉を持たな
いために、安定した関係を築くことができません。
これらの点から、一般に「コミュニケーション」というのは、情報の知識や伝達がせきれば充分だというもので
はなく、人と人との間で{意思の疎通あるいは気持ちの共有}があることが必要だと考えられます。
実際の家庭生活に当てはめて考えてみましょう。
ご夫婦の関係悪化の多くは、「分かっていると思っていた」ことにあります。
☆妻が夫婦生活を拒絶するのは不倫しているからだと思った。
☆土日くらいゆっくりさせてくれると思っていた。
☆給料をこれだけもらっているのだから、家庭のことは全部任せても良いと思った。
☆専業主婦だって、たまにはゆっくり外出したいと思うのに分かってもらえない。
これらの「気持ちの行き違い」「ベクトルの方向違い」を完全になくすことは不可能ですが、夫婦間のコミュニ
ケーションを増やす(効率を上げる)ことで相当部分減少させることが可能です。
ミュゼでは、夫婦間のコミュニケーション向上のために、お互いの「話し方」を拝見し、修正していきます。一
般のカウンセリングルームでは苦手としている部分でもあります。
お互いが違うトレーニングをしていただくことになりますので、「今日はどうだった」という相乗効果が発生す
ることもあり、そのケースでは夫婦関係もよくなってきます。
*この「夫婦トレーニング」は、お互いが「改善したい」とお考えの場合に有効な手法です。どちらかが離婚意
思を固めている場合などは、トレーニングどころではありません。関係が微妙な時期までにお越しください。