アダルトチルドレンの方には”依存症の割合が高い”といわれます。なぜそうなるのかといえば、子供のころに
「愛情」が不足していることと、「自立できる能力」が不足していることが主な要因です。
実際の依存症は、物質依存とそれ以外(主として対人と行為)に大別できます
★物質依存
アルコール・ニコチン・薬物(覚せい剤等)依存症のように、ある特定の物資を体内に吸収せずにいられない状
態です。
★その他依存
ゲーム・パチンコ・競馬などのギャンブル・スマホ・LINE・買い物依存症など行為に関する依存や、恋愛や
セックスなどの人に対する依存です。
依存症が何の病気かというと、いわゆるアルコール依存や覚せい剤依存などでは、体内に入れることで脳機能の
低下や破損が発生するのですが、何が原因で依存するのかはうまく説明できていないようです。
ここでは、
その他依存について説明しましょう。
依存症の人には、たとえば次のような特徴がよく見られます。
★いつも、
なぜだか分からないが自分や環境に満足できない。
★家族・友人・恋人などに、
なぜか受け入れられていないと感じる。
★得意・不得意にかかわらず、
なぜか強い劣等感を持っている。
★それらの関連で、
なぜだか分からないがストレスフルになる。
いつもこのような状態だと考えると、孤独感や猜疑心などが発生し、そのつらさから逃れるために買い物やゲー
ム、恋人のように、自分の目の前にある対象に強く傾倒していきます。
やがて、普通の場合はどこかで引き返せるのに、それがなければ、一種のパニック状態になっていきます。この
状態を依存症と呼んでいます。
人形を集めたり・・・というスモールな依存ならかわいい面もありますが、ひどくなると(原因によりますが)
境界性パーソナリティ障害などの症状が出るケースもあって、どの程度の依存なのかという点を医療機関やカウ
ンセリングルームなどで客観的に見てもらいましょう。
登録商標山手心理相談室(大阪・本町相談ルーム)では、この「なぜか」を「性格」と「能力」に分解して究明
し、それぞれに適合したSSTとカウンセリングを行っています。
依存症の改善が難しいのは、「なんとなく」依存する点にあります。改善に取り組む勇気のある方は、ぜひ一緒
に頑張りましょう。単純な病気ではないため、「なんとなく」取り組んでもほとんどうまくいかないのも依存症
の特徴です。改善には相当の時間が必要です。パートナーがひとりで対応すると、精神的なダメージを受けるこ
ともありますから、怒りっぽくなったりしてうまくいかないことも多いようです。
(上記説明は山手心理相談室にご来室いただく方の傾向です)
(改善には多くの困難が待ち受けています。乗り越えたいという積極さが必要です)